大手飲料メーカーで野菜ジュースや緑茶でおなじみの伊藤園。
伊藤園が青汁を販売していることは、どれくらい知られているでしょうか?
パッケージはどこかで見かけたことがある人も多いかもしれません。
伊藤園「毎日1杯の青汁」を原料、栄養成分に注目して、効果や飲みやすさについて評価していきます。
目次
伊藤園「毎日1杯の青汁」の製品情報
- 製造元:伊藤園
- 主原料:大麦若葉、ケール、ブロッコリー
- 内容量:200ml
- 種類 :紙パック
内容量は200mlで、平均的な粉末の青汁の2倍になります。
原料
豆乳、糖類(砂糖、黒糖蜜)、大麦若葉粉末、ケール汁、ブロッコリー汁、緑茶粉末、寒天、亜鉛酵母、増粘多糖類、コーラルカルシウム、ビタミンE
特徴
良い点
容量が200mlと通常の2倍なので、栄養価も高い傾向にあります。
特にカルシウムが豊富な青汁は珍しいですね。
好みの分かれるところかもしれませんが、豆乳ベースで飲みやすい味は、好きな人には大きなメリットになるでしょうね。
イマイチな点
一部の栄養価が高いのはいいのですが、添加物で補っている点は残念です。
せっかく大麦若葉30枚に豆乳を加えているにもかかわらず、カルシウムを加えなくてはいけないのですね。
効果
健康 3.5
ビタミン
私が調べた青汁54種類中、ビタミンEは1位、カルシウムは3位です。亜鉛と葉酸もなかなかの値です。
上でも説明したように原材料に含まれるのは、大麦若葉やケールなど青汁原料の栄養価だけではありません。
ビタミンE、カルシウム、亜鉛の添加物が加えられています。寒天は添加物ではないでしょうが、栄養価アップのために入れられていると言えそうです。
添加物によるかさ増しがどれほどあるのかは不明です。
豆乳や黒糖にもカルシウムは豊富なので、決して添加物だけでカルシウムの値が作られているわけではないでしょう。
また、必ずしも添加物だから身体に悪いわけではなく、しっかり吸収できればもちろんプラスです。ですが、せっかく青汁で自然な原料からビタミン・ミネラルを摂取しようとしているので、ちょっと微妙な気分にはなります。
安全性
大麦若葉などの原料に加えて、
亜鉛酵母、増粘多糖類、コーラルカルシウム、ビタミンEといった食品添加物が含まれています。
「添加物=危険」というわけではありませんが、添加物を気にする人は注意が必要です。
アレルギー物質は、大豆のみです。
ダイエット 1.5
カロリー52kcal、糖質9.8gと青汁としては、低い数字とはいえません。
ダイエット向きの青汁とはいい難いでしょう。
また、血糖値の上昇をおだやかにする働きのある「食物繊維」は、1.4gとそこそこの値です。
便秘 2.5
便秘に関連する栄養価は、それほど高くありません。
便秘に効果のある食物繊維は、1.4gとそこそこの値。
マグネシウムは、黒糖などに含まれていると思うのですが、掲載値がありません。掲載義務のある値ではないので、実際には含まれているのかもしれませんが、わかりません。
美容 1.0
美容効果に影響のありそうな栄養価は、とくに目立った数値がありません。
栄養成分表
カロリー | 52kcal |
タンパク質 | 1.2g |
脂質 | 0g |
糖質 | 9.8g |
食物繊維 | 1.4g |
カルシウム | 110mg |
カリウム | 113mg |
飲みやすさ
甘さ
糖類に砂糖と黒糖がたっぷり入っているので、甘さは十分です。
200mlと粉末の青汁に比べると量が多いので、飲みやすさにはより気を使う必要があるのかもしれません。
確かに粉末の青汁は100mlなので、味がイマイチでも勢いでなんとか飲めてしまうものです。
よほどまずければ、ペースはダウンしますが・・・。通常はすぐに飲めてしまいます。
苦さ
苦さや青臭さはまったく感じません。ケールとブロッコリーは、葉をそのまま使う「末」ではなく、汁が使われています。
よって、青臭さは抑えることができるのでしょう。
価格
- 定価 :100円
- 1杯あたり:100円
購入方法
スーパー、コンビニ、Amazon、楽天など
返金保障の有無
返金保証には対応していません。
総合評価
「毎日1杯の青汁」は、青汁初心者にも飲みやすいよう工夫が施された青汁です。
味だけでなく、日本人が不足しがちなカルシウムやビタミンE、葉酸などを補充できるのは、健康面でもよい効果が期待できそうです。
残念なのは、これらのビタミン・ミネラルを青汁の葉だけでなく、添加物に頼っている点です。
添加物をすべて否定するわけではありませんが、自然なイメージの青汁なので、あくまで青汁の葉で勝負して欲しいと個人的には考えてしまいます。
コンビニやスーパーで手軽に購入できて、混ぜる必要もなく飲める点も青汁初心者にはいいでしょう。
ですが、長期的に青汁を飲むことを考えると、粉末に比べてコスパ面でやや劣るところが気になってしまいます。