『青汁』と『野菜ジュース』どちらも健康に良さそうですが、
「青汁って野菜ジュースと何が違うの?」
という人も多いのではないでしょうか。
どちらの方が栄養価や効果が高くて、おすすめか?両者の特徴とメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
目次
青汁と野菜ジュースの特徴比較
青汁と野菜ジュースの特徴の違いを表にまとめてみました。
主な原材料 | 色 | 形状 | |
---|---|---|---|
青汁 | 青野菜が中心 | グリーンが多い | 粉末が多い |
野菜ジュース | 緑黄色野菜 果物 | オレンジ系が多い 一部グリーン系 | 紙パック ペットボトル |
青汁の特徴

サンスター粉末青汁
青汁の定義は、明確なものがあるわけではありませんが、一般的には
青野菜を使用した緑色の飲み物
であることが多いです。※例外的に錠剤やゼリータイプの青汁もあります。
特に菜っ葉(野菜の葉)に栄養が高いことが分かり、青汁の原料として多く使用されています。
葉っぱをフリーズドライ製法などで粉末にするため、エキスとして絞るよりも栄養価が高いのも特徴です。※メーカーによって製法は異なります。
野菜ジュースの特徴
野菜ジュースは、
ニンジンやトマトなど緑黄色野菜によるオレンジ系
が主流です。また、原料の半分ほど果物で占めることも多く甘いのが特徴です。野菜や果物の種類が非常に多く、色の薄い淡色野菜なども使われています。
青汁のメリット(野菜ジュースと比較)
低糖質・低カロリー
青汁は低糖質で、低カロリーです。商品によって大きく違いますが、青汁の方が1/5〜1/10ほどに抑えられます。
野菜ジュースには、ショ糖(砂糖など)がたっぷり入ってることが多く、糖質やカロリーが非常に高いです。野菜ジュースでは果物やニンジンなど甘い野菜も使うため、糖質・カロリーが高くなってしまうのです。中にはショ糖や甘味をおさえた野菜ジュースもありますが、味に問題があるのか、売れ筋の野菜ジュースほど甘く、実態はジュースとあまり変わらない商品もあります。フルーツ青汁は砂糖が入ってないことが多く、野菜ジュースほど甘くはないのですが、糖質・カロリーは低い商品が多いです。
低温手法で栄養が損なわれにくい
青汁と野菜ジュースの大きな違いとして、形状があげられます。青汁は粉末を水で溶かして飲むのに対して、野菜ジュースは液体のまま販売されます。これが栄養の差につながってきます。
形状 | 加熱処理 | |
---|---|---|
青汁 | 粉末が主流 | 低温製法が主流 |
野菜ジュース | 紙パック、ペットボトルのドリンク | 加熱義務あり |
野菜ジュースは、食品衛生法によって65℃以上の加熱が義務付けられています。熱に弱いビタミンは商品化の過程で、ほとんど栄養を失っているのです。一方、青汁の多くは粉末なので、加熱の必要がありません。青汁にも紙パックや缶のドリンクタイプがありますが、栄養価の面では、粉末や粒(錠剤)タイプの方がおすすめです。
また、野菜ジュースではコストを抑えるため、海外産の野菜を使用すると、冷凍したり水で戻したりといった過程でも、栄養が失われているケースも多いようです。
青汁のデメリット(野菜ジュースと比較)
味が苦くて、まずい?
青汁は、くさくて、苦くて、まずい。というイメージをもった人も多いかもしれません。90年代に青汁が日本ではやった時と違って、最近は飲みやすい青汁が増えてきました。
ただ、それでも野菜ジュースのような甘さではないので、飲みづらいと感じる人はいるかもしれません。また、粉末を溶かして飲むため、粉っぽいと感じる人もいます。特に最初はなれないので、粉が溶け残ってしまいがちです。
メーカーによって、製法や原料が違うので、粉っぽさも商品によって差があります。
種類が多くて、見極めが難しい
青汁は野菜ジュースに比べて、商品の種類がものすごく豊富です。良いことにも感じますが、本当に品質の高い青汁を見極めるのが大変です。
最初に説明したように青汁の定義は明確ではないので、すべての青汁が健康によく、おすすめとは言えません。使われる野菜の種類も違えば、量や添加物の量にも違いがあります。青野菜はほんの少しで、低コストな添加物が大半を占めることで、低価格で販売している青汁もあります。
原料に「◯◯」が入っていれば、オススメとは一言で説明しづらいところがあります。
一方、野菜ジュースの多くは伊藤園やカゴメの野菜ジュースが独占しているので、そこまで種類は豊富ではありません。低品質なメーカーの野菜ジュースを飲んでしまうリスクも低いでしょう。
青汁はお試ししづらい?
野菜ジュースは、コンビニやスーパーで100円でお試しできます。粉末青汁の場合、1箱(1ヶ月分)単位で売られていることが多く、1杯だけのお試しに向いていません。青汁の味は野菜ジュース以上に商品による差が大きいです。
青汁の中にも、1〜2週間分をお試しできたり、返金保証がある青汁もあります。初めて青汁を飲む人にはこちらがおすすめです。
青汁と野菜ジュースどっちがおすすめ?
熱処理で栄養を失うことのない青汁の方が、栄養価が高く、カロリーや糖質も低いのでオススメです。
また、野菜ジュースは、ニンジン、トマト、ほうれん草など、通常の食事でもおなじみの食材がメインですが、青汁では「ケール」「大麦若葉」といった食事としては珍しい原料が使われているのもポイントです。これらの原料はビタミン・ミネラルの栄養価が高いのはもちろん、緑要素やポリフェノールなど他の野菜では摂れない栄養素が豊富なのも大きなメリットと言えます。
青汁の最大のデメリットは、やはり味や粉っぽさによる飲みづらさ。
しかし、最近は飲みやすい青汁も増えてきたので、おいしいと感じる青汁で自然に健康力をアップさせることができます。