「植物酵素青汁」は87種類の植物から作られた発酵エキスと大麦若葉による青汁です。りんご風味の飲みやすさが特徴の青汁でもあります。
実際に飲んだ味の感想と、原料、栄養成分による効果について評価していきます。
目次
「植物酵素青汁」の製品情報
主原料 | 大麦若葉、植物発酵エキス |
内容量 | 60 g (3g x 20袋) |
種類 | 粉末スティックタイプ |
販売者 | 伊藤漢方製薬株式会社 |
1回使い切りの粉末スティックタイプなので、飲みやすいです。
内容量は3gと、青汁としては平均的な量です。
飲みやすさ
香り
粉末からはリンゴのさわやかな香りがただよってきます。
「りんご風味」とパッケージにかかれているとおりですね。
ですが、原材料を見ると香料も使われているようです。
基本的には香料などの添加物はない方が良いと思っています。この香りもリンゴの果汁によるニオイなのか、香料によるものかは分かりませんね。
でも、結構良い感じの香りなので、これならOKかな〜と思ってしまいました。
他社の青汁で香料を使っていても、何のために使っているのか分からないケースもあるので、それに比べたら良いかもしれません。
「青汁にりんご風味などいらない!」という青汁原理主義者には、そもそも合いませんね。
溶けやすさ
パッケージには
「75mlの水または牛乳でお召し上がりください」
と記載があります。
青汁の平均では100mlほどなので、少ない方ですね。
75mlの水に粉末を入れていきます。
かき混ぜていきます。しっかりとけたのか、あまり分かりません。ダマにはなりません。
原材料を見たところ、水に溶けやすくする添加物は加えられていないようです。
数十回かき混ぜ終わって、1口飲んでみます。
「ものすごいザラザラ感」
喉ごしが最悪です。
粉末の青汁は、多少なりとも粉っぽさが残るのは仕方ないのですが、これほどザラザラ感がのどにつくのは初めてでした。
粉末の問題かな?とも思いましたが、水75mlは明らかに少なすぎるのだと思います。
というわけで、100mlで作り直してみました。
すると、ザラザラ感は多少改善されました。粉末青汁としては、平均的な感じでしょうか。125mlくらいに増やしてもいいかもしれません。
ただし、味は結構薄くなってしまいました。ただ、75mlではかなり飲みづらいです。シェイカーなどをつかってしっかり混ぜれば違うのかもしれませんが。
甘さ
75mlで作ったときは、かなり甘く感じました。確かにりんご風味です。
見た目は青汁ですが、完全にりんごです。青汁としては、かなり甘い部類に入りますね。
ただし、りんごジュースをイメージしてはいけません。りんごジュースとして見ると、ものすごいうす〜いりんごジュースになります。
薄いカルピスは経験がありますが、ここまでうすいりんごジュースは体験したことがありません。
原材料によると、甘味料のアスパルテームが使われていました。アスパルテームは人工甘味料の中でも甘くて有名で、砂糖の200倍の甘さと言われています。含有量はかなり少ないと考えられますので、危険性は極めて少ないと考えていいでしょう。
苦さ
苦さはまったく感じません。味もニオイもりんご風味です。
青汁の青臭さが苦手な人でも、飲めるのではないでしょうか。
特徴
良い点
- りんご風味で飲みやすい
- 1箱あたりの価格はお手頃
イマイチな点
- 香料、酸味料、甘味料など多くの添加物が使われている
- 食物繊維をのぞいて、栄養価はあまり高くない
成分(原材料)
原材料 | 大麦若葉末、難消化性デキストリン、ブドウ糖、植物発酵エキス(難消化性デキストリン、植物発酵物、デキストリン)、リンゴ濃縮果汁パウダー、香料、酸味料(クエン酸)、プルラン、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)、(原材料の一部にりんご、バナナ、オレンジ、大豆、ごま、くるみを含む) |
添加物 | 難消化性デキストリン、ブドウ糖、植物発酵エキス、リンゴ濃縮果汁パウダー、香料、酸味料(クエン酸)、プルラン、甘味料 |
「植物酵素」青汁は非常に多くの原材料が含まれています。まず栄養素のベースは大麦若葉です。ただし、多くに原材料を含んでいるため、大麦若葉事態の量が少なくなっているようです。
添加物
酵素をつくるもとになっている植物発酵エキスはいいとして、その他の添加物が気になるところです。
まずは気になるのが甘味料で、ブドウ糖とアスパルテームが加えられています。アスパルテームは砂糖の200倍もの甘さを誇ります。味の素の
パルスイートが有名です。わずかな量で甘さを感じることができるので、使い勝手がいいようです。安全性に関しては様々な議論がありますが、今のところ大きな問題が報告された事例はありません。ブドウ糖はアスパルテームによる甘味料よりの味わいを調整するために加えられているのだと思います。
難消化性デキストリンは、食物繊維を補うために加えられています。
個人的には香料、酸味料もできれば青汁に入れてほしくない添加物です。配合量は少量なので、身体への影響は少ないでしょうが、毎日飲み続けるものなので、極力不要な成分は減らしてもらいたいものです。
ただ、香料の影響なのかりんご風味が植物酵素青汁の魅力の1つでもあります。
りんごの他にバナナ、オレンジ、大豆、ごま、くるみなども含まれているようですが、味では感じることができませんでした。
栄養成分
栄養成分名 | 1袋 (3gあたり) |
---|---|
カロリー | 9kcal |
タンパク質 | 0.47g |
糖質 | 0.88g |
食物繊維 | 1.30g |
ナトリウム | 8.1mg |
植物発酵エキス | 100mg |
カロリーと糖質が少ない点です。人工甘味料のアスパルテームを使うことで「甘いけど低糖質」を実現できているのでしょう。
栄養価で特筆すべきは、食物繊維くらいでしょうか。
植物発酵エキス100mgが、植物酵素にあたる部分です。「87種類の植物を使われている」という情報以外に記載がないため、何種類の酵素が含まれているのかは分かりません。
効果
健康 3.0
ビタミンは総じて低い値で、ミネラルに関しては表示がありません。
食物繊維は1.3gとそこそこの量が含まれていますが、青汁としてはそれほど高い数字でもありません。
安全性
添加物の多さが気になります。農薬の使用有無については、記述がありません。
ダイエット 3.5
りんご風味で甘いにも関わらず、カロリー、糖質はかなり低いのは魅力です。
特別ダイエットに関わる成分が含まれているわけでもなく、飲めば痩せるという期待はできません。
ジュースや野菜ジュースの代わりに、植物酵素青汁に置き換えると良いかもしれませんね。
便秘 1.0
便秘予防に関する効果は、まったく期待できません。食物繊維がそこそこ含まれてはいますが、十分な値ではありません。
便秘予防として飲むには、他の青汁をおすすめします。
美容 1.0
酵素の効果がどれほどあるか評価が難しいところですが、栄養価や成分からは美容向きの青汁とはいえません。
価格
- 実売価格 :698円
- 1杯あたり:35円
- 内容量:3g × 20袋入り
購入方法
Amazonなど
返金保障の有無
返金保証には対応していません。
植物酵素青汁の口コミ
- スティックが開けづらい
- りんご風味より粉感が気になって、とても飲めませんでした
- 粉は細かくて、飛び散りやすく、混ざりにくい
- 合成甘味料が入っているので、甘くて当たり前です。こんなの青汁とは言えません。
ネット上の口コミを見ると、評価は2つに割れているようでした。りんご風味の甘さが評価のポイントですね。
「甘くて美味しい、苦い青汁とは大違い!」と好意的にとらえるか「人工甘味料なので、甘くて当たり前。苦いのが青汁だ」と否定的になるかですね。
甘味料の安全性について、懐疑的になるのは仕方ないかもしれません。ですが、青汁は苦くあるべきだ!というタイプの人は「りんご風味」と書いてある青汁をなぜ選んでしまったのか疑問ですね。
「酵素青汁」に興味をひかれて、りんご風味の記載を見落としてしまったのでしょうかね。
総合評価
総合評価「B」ランク
植物酵素青汁は「おいしく飲みやすいりんご風味」を売りにしています。
確かに評判どおり、りんご風味で甘くて飲みやすいことは間違いありません。
ですが、その代償として甘味料を始めとした添加物が多く含まれています。当然ながら厚生労働省に安全の認定をうけた範囲での使用ですが、気になる人は避けた方がいいでしょう。添加物ゼロな青汁も当然たくさんあります。
「植物酵素青汁」は飲みやすさとコスパを重視するのであれば、悪い選択ではありません。
しかし、健康重視で飲むのであれば、もっと栄養価が高く添加物なしの青汁をおすすめしたいところです。