明日葉の青汁

明日葉の青汁による9つの効果とデメリット

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明日葉(あしたば)は、すぐれた栄養素を含み青汁の原材料として注目を集めている植物です。

特に健康を目的にした青汁においては、欠かせない存在と言えます。具体的に明日葉にはどのような効果があるのか解説していきます。

脅威の健康食材、明日葉

明日葉

明日葉は江戸時代の文献にも登場する歴史のある植物です。

原産地は八丈島といわれ、伊豆諸島をはじめ房総半島、伊豆諸島、紀伊半島の一部に自生しています。

「水はけがよい土壌」「雨が多く温暖な気候」「適度な日陰」を好む明日葉。粘土質の土壌や乾燥した気候ではうまく育たないこともあり、栽培が難しいとされています。

ですが、長年に渡る栽培技術の発達によって、現在では茨城県や千葉県、北海道や九州の各地でも栽培が行われています。

長寿の島 八丈島を支えてきた歴史

八丈島は「長寿の島」と呼ばれています。島では高齢で元気に働く人たちが大勢いますが、元気の源は明日葉にあると考えられています。

八丈島の人たちは、明日葉を色々な調理法で毎日食べているので、自然と健康力がきたえられているわけです。

明日葉にまつわる言い伝え

  • 明日葉には殺菌効果があり、食べていると流行病にかからない
  • 明日葉を食べていると、乳の出がよくなる
  • 皮膚病で化膿したときに、明日葉の黄色い汁を塗ると治る
  • ガの幼虫に刺されたときに、明日葉の煮汁を塗ると治る(痛みやかゆみが消える)
  • アリに噛まれたときに、明日葉の汁を塗ると治る
  • 明日葉を食べていると胃の調子がよくなる
  • 明日葉の黄色い汁が、水虫に効く
  • 明日葉の黄色い汁を風呂に入れると、皮膚アレルギーが治る

明日葉特有の「カルコン」と「クマリン」

明日葉には、食物繊維やカリウム、カルシウム、カロテン、ビタミン類などの栄養素が豊富に、しかもバランスよく含まれています。

しかし、特に明日葉特有の栄養素である「カルコン」と「クマリン」を紹介します。

カルコン

中でも注目すべきなのが、明日葉に特有の成分であるカルコン

明日葉の茎を切ると、鮮やかな黄色の汁がしたたり落ちますが、この黄色い色素のもとになっているのがカルコンです。

長年の研究によって、カルコンにはがんの増殖・移転血栓の予防アレルギーの抑制など、すぐれた薬理作用があることがわかってきました。

明日葉には9種類のカルコンが含まれ、なかでもキサントアンゲロールと4-ヒドロキシデリシンが、多量に含まれています。

クマリン

クマリンは、抗酸化物質のポリフェノール/フェノール酸系に分類される香り成分です。

脳の老化を防ぎ認知症などの病気を予防するなどアンチエイジングの作用があると期待されています。また、血流の改善むくみの改善抗菌効果などの効果もあるとされています。

明日葉の健康効果

明日葉で生活習慣病を予防する

糖尿病は、ホルモンの一種であるインスリンが不足したり、うまく働かなくなったりして起きる病気です。

明日葉の固有成分カルコンには、糖尿病の合併症の一つである抹消神経障害を緩和する作用があります。

体内で過剰になったグルコースは、アルドース還元酵素という酵素の働きにより、ソルビトールという物質に変わります。

このソルビトールがむくみや神経障害の原因となるのですが、カルコンにはこのアルドース還元酵素の働きを妨げる効果があるのです。

また、明日葉にはプルーンの2倍ケールの6倍といわれる強い抗酸化作用があります。

抗酸化作用とは、生活習慣病の原因と言われる活性酸素を除去し、細胞や脂質が参加するのを防ぐ力です。

これら複数の効果により、明日葉には糖尿病の予防・改善作用が期待出来ます。ただ、明日葉を食事で毎日に摂るのは難しいので、やはり明日葉を原料とする青汁やサプリメントでの摂取が適切でしょう。

β-カロテンの働き

抗酸化力に関して、もう1つ注目されているのがβカロテン。

ビタミンAの前駆体であるβカロテンは、体内に入るとビタミンAに変わり、体の機能を調節する色々なはたらきをします。

さらに、ビタミンAとして使われない分を貯蔵され、抗酸化物質としてさまざまな病気を防ぐ作用を発揮するのです。明日葉にはたくさんのβカロテンが含まれています。

明日葉で血栓を予防する

明日葉に含まれるカルコンには、血栓の原因となる物質トロンボキサンA2の生成を阻害する作用があります。血栓を防ぎ、サラサラの血液を作る働きがあるのです。

明日葉で高血圧や動脈硬化を防ぐ

明日葉に含まれる9種類のカルコンのうち、キサントアンゲロールをはじめとする5つの物質に、末梢血管の収縮を防ぎ、血液の流れを良くする作用があります。

明日葉で認知症を予防する

NGFとはNever Growth Factorの略称で、神経細胞を作ったり、脳神経を修復したりと、脳の機能を正常に保つ働きをするタンパク質です。

明日葉に含まれる4種類のクマリン、そしてクマリンによく似た構造を持つクマロンという化合物には、このNGFの産生を増やす作用があることが、研究により判明しました。

明日葉で骨粗しょう症を予防する

明日葉は、骨粗しょう症の予防にも期待できると考えられています。

「BMP-2」というタンパク質が体内に増えると、骨芽細胞を増やし、骨の形成を促進出来る可能性があることが分かってきました。また、明日葉の茎や葉は5倍、根は10倍もBMP-2の濃度を増やす効果があることが、実験によって明らかになりました。

明日葉で胃潰瘍を予防する

伊豆諸島に伝わる言い伝えの一つに「明日葉を食べていると、胃の調子が良くなる」というものがあります。この内容を実証すべく、ラットを使った実験が行われました。

すると、明日葉を抽出したカルコンによって、胃潰瘍の発生を70%も抑えれたのです。

明日葉でアトピー性皮膚炎・花粉症を抑制する

明日葉の固有成分カルコンには、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、花粉症などのアレルギー症状を改善できる可能性があります。

かゆみや湿疹などのアレルギー症状を抑制するのに使われる薬に「抗ヒスタミン剤」があります。

カルコンのうち3種類には、ヒスタミンを抑制する「抗ヒスタミン剤」を服用したときの作用に近い効果があることがわかりました。

明日葉でがんの転移を防ぐ

明日葉の固有成分であるカルコンには、がん細胞が新しい血管を作るために必要な物質が、毛細血管に結合するのを防ぐ働きがあることがわかりました。

結果として、ガンの増殖や転移を防ぐことができるのです。

明日葉で美容・アンチエイジング

肌のハリや関節のスムーズな動きのために、大切な働きをするのがコラーゲン。コラーゲンの生成にはビタミンCが不可欠ですが、明日葉はこのビタミンCを始めとするビタミン類をたくさん含んでいます。

また、脂質の代謝を高め血液循環を良くすることから、セルライト(太ももやお尻などにできるデコボコ、脂肪や老廃物の固まり)の除去にも効果があるのではないかと言われています。

明日葉でダイエット

明日葉は、ビタミン、ミネラル類を豊富にバランスよく含みます。

とくに、カリウムが豊富です。カリウムは、ナトリウムとの作用で利尿を促します。つまり、明日葉をたくさん食べることで、老廃物の適度な排出が促され、ダイエット効果を期待することができるのです。

 

明日葉の最大のデメリット

明日葉のメリットは十分説明してきましたが、実は大きなデメリットがあります。

「とても苦くて飲みづらい」ことです。

ネット上の多くの青汁口コミサイトでも、この真実を解説していることが少ないようです。

明日葉の栄養価が高いことは分かっていても、メーカーが明日葉をメインにした青汁を作らないのは、味にあります。

センブリ茶やゴーヤなど苦い食べ物は苦手どころか大好物という人以外には、あまり強くおすすめできません。

 

明日葉の弱点を解消する3つの方法

1. 牛乳と混ぜて飲む

牛乳や豆乳と混ぜて飲むことで、多少飲みやすくなります。その他に「粉末のまま直接飲む」という方法もありますが、これはあまりオススメできません。メーカーによっては直接飲むことを認めている商品もあります。しかし、処方薬の粉薬よりも量が多いので、かなり苦さを感じることに違いはないからです。

2. 粒タイプの明日葉青汁を選ぶ

明日葉青汁は粉で溶かして飲むから、苦くてマズイのです。粒でコーティングした青汁であれば、飲むときの嫌なニオイや味を感じることはありません。粒タイプの明日葉青汁の中でも、「うれしい明日葉」がオススメです。

3. 他の原料とミックスした青汁を選ぶ

繰り返しお伝えしているように明日葉100%の青汁は、かなり上級者向けの青汁です。

しかし、他の飲みやすい青汁原料と混ぜることで、飲みやすい味に仕上げている青汁もあります。ただし、多くの青汁が明日葉がごく少量配合されている場合が多いのです。その分明日葉特有の栄養素は当然下がってしまうので、最低でも3割ほどは明日葉が配合された青汁を選びたいものです。

明日葉の葉、茎、根を使った「ふるさと青汁」は、桑の葉と大麦若葉を加えることで、飲みやすさを追求しています。

口コミで評判のふるさと青汁を飲んだ感想【本音レビュー】

「美容」や「健康」に関心のある女性に人気のふるさと青汁。口コミでも評判で、1億杯以上も売れてる青汁です。 青汁ではめずらしい明日葉は、長寿で有名な八丈島の健康の秘訣ともいわれています。 日本人の食事で ...

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