「無糖・低カロリー」を売りにした伊藤園の「毎日1杯の青汁 無糖タイプ」。
「乳酸菌 & 食物せんい」を商品名につけている場合もある青汁です。
原料、栄養成分に注目して、効果や飲みやすさについて評価していきます。
目次
伊藤園「毎日1杯の青汁 無糖タイプ」の製品情報
- 販売元:伊藤園
- 主原料:大麦若葉、ケール、桑の葉、抹茶
- 内容量:200ml
- 種類 :紙パック
1回使い切りの粉末スティックタイプなので、飲みやすいです。
今回レビューする青汁は、200mlの紙パックです。
通常、粉末タイプの青汁は100mlの水で飲みますので、およそ2倍の量になります。
ラインナップ
無糖タイプの種類には、次の3種類があります。今回紹介するのは200mlをベースに紹介していきます。
原料の量が異なるので、栄養価などは違いますが、味や特徴はそれほど大きく違いはありません。
- 紙パック 125ml
- 紙パック 200ml (レビュー対象)
- ペットボトル 240ml
類似商品
同じく伊藤園から豆乳と黒糖をベースにした「毎日1杯の青汁」という青汁もありますが、別商品です。
特徴
良い点
紙パックなので、粉末と違って青汁をつくる面倒がないのが楽でいいです。
私はレビューで写真をとるためにグラスに移しましたが、普通は付属のストローで飲むだけですね。
栄養価では、なんといっても食物繊維の量は抜群です。
日本人の食事で不足しがちな食物繊維を取れるのはありがたいですね。
イマイチな点
良い点であげた食物繊維ですが、青汁の葉からでなく「水溶性食物繊維」の値によるものが大きいと言えます。
法律上、原材料は量が多い順番に記載する必要があるのですが、「水溶性食物繊維」が大麦若葉末よりも前に表示されています。
「水溶性食物繊維」の種類は販売元に確認していないので分かりませんが、おそらくは「難消化性デキストリン」だと思われます。他のメーカーでも食物繊維を補う際に使用される原材料です。
言ってしまえば添加物なのですが、法律上の解釈では厳密には「食品添加物」には当たりません。
難消化性デキストリン事態は、危険な物質でもないので、そこまで悪い評価をしたいわけではありませんが、その配合量ですね。
大麦若葉以上に配合されているケースは初めてみました。
そのおかげで、食物繊維の栄養価も高くなっているので微妙なところです。
天然の青菜で栄養価は摂れるのがベストなのですが、コストや味などのバランスを考えるとなかなか難しいのでしょう。
伊藤園「毎日1杯の青汁 無糖タイプ」の効果
健康・野菜不足 3.5
ビタミン
パッケージに表示のある通り、「食物繊維」と「乳酸菌」が特徴的です。
乳酸菌は、「食物性乳酸菌粉末」の表示しかないため、具体的な菌の数が不明で、健康へのプラス具合は定かではありません。
一方、食物繊維は上の特徴でも書いたようにかなり高い水準にあります。
食物繊維に関しては、1日の野菜不足を補えるでしょう。
安全性
野菜は国産にこだわっているようです。
添加物として「ゲル化剤」つまり液体をゼリーのように固まる添加物が使われています。
しかし、毎日1杯の青汁は、普通のジュースやお茶のような食感で、特にドロドロしてるわけでもありません。多少、とろみをつけたかったのかもしれませんが、添加物を使用するほどの意義があったのか疑問ではあります。
安全に支障のない量ではありますが、無添加を志向する人にはマイナス評価といえるでしょう。
無添加で安全性の高い青汁の選び方
青汁は毎日飲むものなので、安全性には気を使いたいものです。大人よりも抵抗力の弱い子どもが飲むのであれば、より品質の高い青汁を選びましょう。 スーパーやAmazonなどで安売りしている青汁は、中国産原料 ...
ダイエット 4.0
「低カロリー」「低糖質」「高食物繊維」とダイエットに重要な要素がつまった青汁です。
食物繊維が水溶性のみな点は残念ですが。
ダイエット向けの特別な成分が入っているわけではないので、「飲めばやせる」というわけではないでしょうが、朝食を置き換えたり、ジュースの代わりにこの青汁を飲むのもいいでしょう。
便秘解消 3.5
便秘に効果のある、食物繊維とカリウムが高い値にあります。
飲み続けると便秘対策としても、よい働きが期待できそうです。
マグネシウムの計測値がないのが残念です。
美容 2.0
食物繊維が高い点をのぞくと、美容向けの栄養価は見当たりません。
原材料と栄養成分表
カロリー | 10kcal |
タンパク質 | 0.3g |
糖質 | 0.8g |
食物繊維 | 1.9g |
カルシウム | 0.55mg |
※値は、一般的な青汁の量(100ml相当)に換算しています。
栄養成分で一般的な青汁に比べて高い値なのは、食物繊維です。それでもネット通販の青汁に比べるとさすがに見劣りします。
飲みやすさ
甘さ
甘さはまったくありません。
パッケージには「無糖」と表示がありますが、単糖類と呼ばれる糖はないことを意味しています。
実際には多糖類である「増粘多糖類」が含まれています。これはゲル化剤としての役割が強いかもしれません。
いずれにしろ糖質が低く、甘さはほとんど期待できないことに変わりはありません。
飲んでる分には糖が入っているとは、まったく感じません。甘い青汁が苦手な人にはピッタリです。
苦さ
この青汁は甘くはないですが、苦いわけでもありません。
そういう意味では飲みやすいといえます。
価格
価格は100円と買いやすいですが、毎日飲み続けることを考えると、正直それほどコスパは高いとは言えません。
無糖の青汁がどんなものなのか1杯だけ試す分には、なかなかいい選択かもしれません。
- 定価 :100円
- 1杯あたり:100円
購入方法
コンビニ、スーパー、Amazon、楽天など
返金保障の有無
返金保証には対応していません。
総合評価
伊藤園「毎日1杯の青汁 無糖タイプ」は、名前のとおり甘さを感じない硬派な青汁でした。
200mlと粉末の青汁に比べて2倍の量になるため、「甘さがないと全部飲み切るのは大変」という人もいるかもしれません。
特に青汁初心者には、おすすめしづらい青汁ですね。
おそらく、無糖ではなく「豆乳 + 黒糖」ベースの「毎日1杯青汁」の方が甘くて人気もあると思います。
かといって、「甘い青汁なんて青汁じゃない」という青汁原理主義者に薦められるかというとそれも微妙なところです。
原材料に添加物山盛りなので、栄養成分をみると悪い数字ではないのですが、健康に良いかというと・・・。
商品名とは矛盾しますが、個人的には毎日飲み続けるというより、1コインで手軽に試せる青汁としての価値が1番ありそうだと感じました。