青汁といえば「粉末青汁」が主流ですが、実は先に登場したのが「冷凍青汁」です。
冷凍青汁のメリット・デメリットを中心に、飲みやすさ、利便性などを比較していきます。
目次
冷凍青汁と粉末青汁を簡易比較
冷凍青汁 | 粉末青汁 | |
---|---|---|
栄養価 | 高い | 低い〜高い |
飲みやすさ | 野菜風味が強くて飲みにくい | すっきり |
価格 | 割高 | 割安 |
冷凍青汁のメリット
新鮮で栄養価の高い商品が多い冷凍青汁
冷凍青汁は栄養価が高い商品が多いのがメリットです。
粉末青汁は、しぼった青汁を「乾燥させる」過程で、栄養を失ってしまいます。
冷凍青汁と粉末青汁の製造方法の違い
- 粉末青汁:温風で乾燥させて粉末化
- 冷凍青汁:急速冷凍させる
一方、冷凍青汁は冷凍させてそのまま出荷できるため、風味を損なうことがなく、栄養価の低下もありません。
ただし、粉末青汁の中にも、「低温乾燥」によってビタミンや酵素が失われることなく、粉末化に成功している商品もあります。
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野菜の風味が強い
新鮮な野菜を冷凍しているので、風味がとても強く「野菜を食べた!」と実感できます。自分でミキサーで野菜から作ったときのような手作り感に近く、繊維もしっかり入った商品が多いです。しかし、青臭さが強調されるので野菜が苦手な人には、デメリットと言えるかもしれません。
うちの家族は大人、子供そろって苦手でした。
冷凍青汁4つのデメリット
冷凍庫のスペースがなくなる
冷凍青汁は、飲まない大半の青汁を冷凍庫で保存します。通常1箱30日分なので、かなりの大きさになります。
粉末青汁は常温保存が可能で、箱の大きさも5分の1ほどで済みます。
うちの冷凍スペースは標準的な大きさだと思いますが、冷凍青汁1ヶ月分で2/3が占領されてしまいました。ある程度覚悟はしていましたが、いざ箱が到着すると予想以上の大きさに驚かされました。
解凍に時間がかかる
飲む前に解凍しておく必要があります。
ただし、前日から冷蔵庫で解凍しておけば、大きなデメリットにはならないかもしれません。
価格が高い
粉末青汁に比べて冷凍青汁は高価です。
クール便と通常の配送料をあわせて、1175円もかかっていました。
繊維がたっぷりで飲みにくい
スムージーのような繊維のザラザラ感があります。食物繊維がとれる点はメリットですが、正直かなり飲みにくいです。液体自体はドロドロしているわけではなく、普通の青汁や水のようにサラッと流れます。
冷凍青汁がオススメな人・オススメできない人
オススメな人
- 野菜が大好きだけど、十分に食べられていない
- 「冷凍青汁に強いこだわり」がある人
冷凍青汁は野菜は大好きだけど、何か事情があって野菜をそのまま食べたりすることができない人にオススメです。
「粉末青汁では野菜風味が物足りなかった」など、冷凍青汁に強いこだわりがある人にオススメです。
オススメできない人
- 青汁は「飲みやすさも重要」と考える人
- 「栄養価の高い青汁」を探してる人
- 冷凍青汁を試しに飲んでみたい人
冷凍青汁は確かに高栄養価な商品が多いです。しかし、保存スペースや価格のデメリットなどを考えると、粉末青汁で高栄養価な青汁を探した方がいいでしょう。
冷凍青汁の解凍の仕方
冷蔵庫で解凍
冷蔵庫の性能や温度設定によりますが、5〜6時間もあれば解凍できるでしょう。
飲む前日の分を冷凍庫→冷蔵庫へ移しておけば丁度いいと思います。
我が家では3時間では完全に溶け切りませんでした。
水、ぬるま湯で解凍
突発的に急いで飲みたくなった場合、1番オススメなのが、ぬるま湯で解凍する方法です。
注意したいのがお湯の温度を上げすぎないこと。高温に弱いビタミンや酵素が効果を失ってしまうためです。お風呂の温度40度より少しぬるいくらいを目安にすると良いでしょう。
お皿のぬるま湯につけておけば、10分ほどで解凍できました。流水で溶かせば、もっと早く解凍できると思います。
自然解凍
かなり時間がかかるため、あまりオススメできません。
電子レンジで解凍
メーカーによって見解が分かれているのが、電子レンジによる解凍。お湯による解凍でも触れたように、青汁には高温に弱い栄養素が多く含まれています。極力電子レンジは使わない方がいいでしょう。
ケールの冷凍青汁(遠藤青汁)を飲んだ感想
濃厚な野菜風味ですが、個人的に嫌なニオイではないです。苦手な人もいるかもしれません。
苦さはそこまでありませんね。野菜で1番近い味は小松菜かブロッコリーでしょうか。
明日葉やゴーヤなどに比べれば、苦さはほとんど気にならないレベルです。
粉末のケール青汁とはまるで違う飲み口です。
ただし、飲んでから10分ほどは喉の繊維感が残っていました。変な話ですが、冷凍青汁を飲んでから、水で口直しをしたくなってしまいます。
私は粉末青汁→冷凍青汁の順番で経験しましたが、確かに粉末青汁の方が飲みやすさという点では進化していることが分かりますね。
ですが、冷凍青汁は「本当に野菜を摂れたな〜!」という実感が大きいです。確かに身体に良さそうなのは間違いないですが、一杯飲むだけで精一杯でした。
残念ながら、青汁初心者にはオススメできませんね・・・。粉末青汁の野菜感に満足できない人が挑戦すべき青汁という印象です。
冷凍青汁の疑問
賞味期限はどちらも同じくらい
どちらも1年〜2年くらいと大きな違いはありません。ただし、冷凍青汁は一度解凍した場合、なるべく早く飲むようにしましょう。
先に発売されたのは冷凍青汁?
TVCMでおなじみのキューサイの青汁を例に見てみましょう。
キューサイの冷凍青汁を販売開始したのが1982年。
粉末青汁を販売開始したのは20年後の2002年のことです。つまり、冷凍青汁の方が古くて先に販売されていたわけですね。粉末青汁は、冷凍青汁のデメリットを解消するために、ずっと後に発売された商品と言えます。
冷凍青汁にケールの青汁が多いのはなぜ?
元祖青汁の生みの親である遠藤仁朗博士が、ケールの冷凍青汁を広めていた影響が高いと言えるでしょう。
栄養価の高さや通年栽培などのメリットに目をつけて、ケールの青汁が誕生しました。遠藤青汁はケールだけを素材にした青汁として、多くのメーカーから販売されています。
遠藤青汁は「飲みやすさ」より「栄養価」を重視した青汁でもあります。
また、冷凍青汁には「繊維ごと入れられる」という特徴があります。繊維を含めることで、栄養価は上がりますが、一方飲みやすさはダウンしてしまいます。よって、飲みやすさが売りの大麦若葉と冷凍青汁は相性が良いとは言えないため、大麦若葉の冷凍青汁は見かけないのだと考えられます。
代表的な冷凍青汁
- キューサイ青汁(冷凍タイプ)
- ファンケル1食分のケール青汁プレミアム冷凍
- 元祖青汁 遠藤青汁